既刊情報 一覧

14歳からの原発問題

14歳からの原発問題

「3・11」で原発の恐ろしさに気付いた著者が、小熊英二・鎌仲ひとみ・西尾漠・原発労働者ら6名の専門家を訪ね、原発についてイチから学ぶ。これからを生き抜くための「原発問題」入門。

ISBN:978-4-309-61670-4
定価1,260円(税込)

雨宮処凛さん

雨宮処凛さん

1975年生まれ。作家・活動家。2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』でデビュー。以降、プレカリアート問題を中心に執筆。『右翼と左翼はどうちがう?』『小心者的幸福論』等、著書多数。

からだと心の対話術

からだと心の対話術

「完璧なストレッチより好きな人と1分背中を合わせる方が、からだはずっと柔らかくなる」。「コンドルズ」を主宰する著者が、コミュニケーションで役立つからだの使い方を教える一冊。

ISBN:978-4-309-61669-8
定価1,260円(税込)

近藤良平さん

近藤良平さん

1968年生、ダンサー、振付家、ダンスカンパニー「コンドルズ」主宰。NHK『てっぱん』振付けや「サラリーマン体操」「からだであそぼ」等で活躍。2004年第4回朝日舞台芸術賞・寺山修司賞を受賞。

学校では教えてくれないお金の話

学校では教えてくれないお金の話

「お金って何?」「モノの値段はどう決まる?」「お金がなくても幸せに暮らせる方法」「一番もうかる職業は」…… など知っておきたいお金のあれこれを話題の流通ジャーナリストが楽しく伝授!

ISBN:978-4-309-61668-1
定価1,260円(税込)

金子哲雄さん

金子哲雄さん

1971年4月30日千葉県生まれ。慶應義塾大学卒業後、株式会社ジャパンエナジーに入社。独立後は独自の取材と切り口で、流通ジャーナリスト兼プライスアナリストとして、TVや雑誌などの各メディアで活躍。

アンナ流 親子ゲンカはガチでいけ!

アンナ流 親子ゲンカはガチでいけ!

「本音でぶつかれば、絆は絶対強くなる!」常に激しかった土屋家の親子ゲンカから、学校、仕事、友だちのことまで。二児の母でもある著者が、人間関係に悩むすべての人に喝を入れる一冊!

ISBN:978-4-309-61667-4
定価1,260円(税込)

土屋アンナさん

土屋アンナさん

1984年東京生まれ。98年より数々のファッション誌等でモデルとして活躍。女優として映画「下妻物語」等にも出演。現在はミュージシャンとしても活躍中。10年、「第3回ペアレンティングアワード ママ部門」で表彰された。

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読書案内 の記事一覧

2011.11.28

苦しみを救う言葉

今回は宣伝をさせてください。あの震災で町が壊滅させられた南三陸に須藤洋平さんという若い詩人がいます。トゥレット症候群という病に苦しみながら、生きることことへの問いを詩にしてきました。その最初の詩集「みちのく鉄砲店」は中原中也賞を受賞して、読者に衝撃を与えました。これを書いている私もその一人でした。そしてただでさえ人に言えないような苦しみを背負った詩人の町に津波は容赦なく襲いかかったのです。須藤さんは幸運にもその日、仙台にいましたし、自宅も高台にあったため、本人と家族は無事でしたが、多くの親しい人々が生命を奪われました。電気もとおらない生活を送りながら、須藤さんが書き始めた詩は最初の詩集以上にするどい感動を読むものに与えずにおかないはずです。「あなたが最期の最期まで生きようと/むきだしで立ち向かったから、/こんな世でも胸をはっていえる/人を苦しみから救いたいと。」苦しみとはなにか、そしてそれへの救いはどこにあるのかと私たちはいつも問います。それにたいして、少なくとも言葉は、時にとてつもない救いの力をもっているのだとこの詩集は教えてくれるように思うのです。(H)
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309020778

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2011.11.24

読書は好きですか?

 中高生のみなさん、読書をしていますか?
 今は朝読とかあるから、いっときよりも読書が身近なものかもしれませんね。

 うんと前のことですが、私が10代の頃の読書は、今思い返しても、本当に楽しいものでした。
 なんといっても今のように(仕事柄でしょうけど)、「評判がいいから」とか、「この著者の本は読んでおいたほうがいい」とか、「すごく売れているようだ」といった邪念がまったくなかったのですから。
 心の赴くままに、その本に価値があるかどうかなど関係なく読みたい本を手にとり、時代も国境もやすやすと越えて、読んでいる間じゅうその本の中に没頭していたのでした。
 私の場合、数学や物理の授業時間がほぼ読書時間になっていて、先生に見つかって厭味を言わることもしばしば。でも、そんなことはへっちゃらでした。

 今、果たしてあの頃と較べて、どれだけ読書を楽しんでいるか自分に問いかけて、同じだけ楽しいと答えるだけの自信がありません。
 仕事のために読んでおかねばならないという本があるし、数冊並行して読んでいることも多くて、すばらしい作品に出会っても、「すごい!」と思うのは読んだ直後からせいぜい数日位であって、その後何ヶ月も“うっとり”を引きずることなく次の本にいってしまうからです。
 だからこそ、何の混じりけのない読書を10代のみなさんには満喫していただきたいと思うのです。

 そういえば、中学時代に読んでよく理解できずに終わった本が、後になって再読して驚くほど面白く、印象が全く違く感じられるものがある一方、大人になってから出会って、「ああ、10代に読んでおきたかったなあ」と思う本があります。
 たとえば、『悪童日記』(アゴタ・クリストフ)と、『アルジャーノンに花束を』(ダニエル・キイス)。
 どちらも大人が読んでももちろん衝撃を受ける作品ですが、本当に全身で読むことができる2作。
 10代で出会っていたらよりいい、お薦めの2冊です。

(編集部R・T)


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2011.08.18

時々はむかしの本を ‐『COSMOS』‐

「星を戴きて往く(ほしをいただきてゆく) 」ということわざがあります。

星がまだ消えていない夜明け前に、家を出る。朝早くから出かける、から転じて「何かに一生懸命頑張っている」「一筋に精励している」ことを指すそうで、くちずさめばなんだか涼しそうな語感です。暑さで朝目が覚めるので、不本意にも早々と会社に行ってしまうこの頃、いかがお過ごしでしょうか。

comet.jpg

星といえば三大流星群の一つ、ペルセウス座流星群が先週見頃だったので、ご覧になった方も多いかもしれません。村山斉さんの『宇宙は何でできているのか』(幻冬舎新書)や、惑星探査機はやぶさの帰還で、今年から来年にかけて宇宙ブームなのだそうです。新聞や普通の雑誌でも当面は特集がいくつも組まれ、宇宙に関する仕事を多くされているライターの方は立て続けの依頼に「まさに宇宙バブル」と仰っていました。

『COSMOS(コスモス)』という本があります。
cosmos.jpg

著者は今からちょうど35年前、1976年の夏から秋にかけて、バイキング火星着陸船チームの一員として100人ほどの科学者たちと火星の探検に携わった、NASA(アメリカ航空宇宙局)の惑星探査指導者、アメリカの天文学者兼SF作家、カール・セーガン。その本は、私たちははるかな宇宙(COSMOS)から生まれ育って来たとして、惑星、太陽、恒星、銀河などへの探検をテーマとしているけれど、それに留まらず、科学とは何か、“知る”とはどういうことか……などについて、神話を引用しながら科学者らしからぬ熱のこもった筆致で綴った一冊で、同名のテレビ番組が日本でも一世を風靡し、1980年当時の宇宙ブームを巻き起こした名著として知られています。
「天文学者が、NASAを導く人がそんなこと言っていいの?」というくらい、ともすると宇宙人の話なども時々出てきてドキッとします。

私は大学時代、昼下がりの神保町の古書店でこの文庫本上下を見つけ、コーヒーショップか何かで本を広げたらあっという間にわくわくと引きずり込まれ、お店を出た時には文字通り星の瞬く(曇っていましたが)時刻になっていました。
いま改めてページを繰ると、当時は目に入らなかったこともずいぶんあります。

「科学の本質は、自己修正的であることだ。新しい実験の結果や、すぐれた考えが、たえず古い謎を解いてゆく」として、カミオカンデで知られる素粒子ニュートリノやクォークについても触れられていました。
 自然科学の本などは特に、科学は更新されていくものだから、過去の本にはまちがいも含まれている、と思いがちですが、科学がどんどん細分化され、専門化されて分かりにくくなっている! と、ぼやきがちな昨今だからこそ、もやもやと “なんだか分からないもの” に対して、大胆に切り込んでいく姿は真摯で劇的で、夢中になってしまうのかもしれません。

ちなみに火星の姿を初めて見た当時、
「火星の風景は、足ががたがたふるえるようなものだった。そのながめは、息をのむほどのものだった」
と書かれています。火星は当初、間違って「青い」と発表されていたので、余計にその後に修正された「ピンクと黄色のまじった色」が衝撃だったのです。

Mars.jpg

「どこかで 信じられない何かが 知られるのを待っている」
という彼の言葉が残されています。
なぜそれを研究するのか、人にとってどう大切なのか。何かの始まりにはいつも、それを選び育てていく葛藤や誇りみたいなものがあります。その初心に触れ、輪郭を知り、エネルギーを取り込んで、さてさて自分はどうしたいのだったかな…と、いまに向き合うと、歴史に背を押されて背筋も伸びるような気がしました。

※『COSMOS』は現在絶版のため図書館でぜひ…

(編集部 MT)

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2011.07.11

「放射能汚染の現実を超えて」

 京都大学原子炉実験所助教の小出裕章先生という原子力の専門の先生を知っている人はいますか?
 小出先生は、原子力の研究者として京大で働きながら反原発を40年にわたって訴え続けている方で、最近は新聞・雑誌、テレビなどでもときどきコメントが出たりするので、すでにみなさんの中にも知っている人がいるかもしれませね。
 このシリーズではないけれど、弊社から5月に『放射能汚染の現実を超えて』という本を刊行しました。
 じつは『放射能汚染の現実を超えて』は、19年前に小出先生が書かれた本を復刊したものです。
 チェルノブイリ大事故の後、放射能が世界中に散らばって日本にも影響があった実態を、原発の恐ろしさ、原発を取り巻く仕組みの不公平さなどと一緒に綴っている本ですが、当時は残念ながらあまり売れなかったと聞きます。
 チェルノブイリも遠いですし、原発が危険だということも対岸の火事だったのでしょう。
 ところが3月11日以降、日本中の人たちが原発や放射能に無関心ではいられなくなりました。
 福島第一原発がいつになったら収束するか、政府も東電も信用できないということで、この『放射能汚染の現実を超えて』がいま広く読まれています。
 日々ますますチェルノブイリ事故に様相が似てきていているのも、この本が読まれる一因かもしれません。
 チェルノブイリ後、少しでも日本が真摯に事故を受け止めていたなら、今回のようなことにならずに済んだのに、と思わずにいられません。
 小出先生ご自身も、「売れるならその当時に売れてほしかった……」とおっしゃっています。当然ですよね。
 
 『放射能汚染の現実を超えて』は一見難しそうですが、結構平易に書かれていますので、「10代の子どもに読ませました」「原発のことがよく分かった」という読者からの声が多く届いています。
 よかったら10代のみなさんもぜひ手にとってみてください。
 そして9月にはいよいよ、この「14歳の世渡り術」シリーズでも原発の本が出ます。
 より分かりやすく、より身近な問題として一から知ることができますので、ご期待ください。
 (編集部 R)

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2011.07.05

夢に対する、お金の使い方

 今月の新刊は、テレビでもおなじみの流通ジャーナリスト・金子哲雄さんによる『学校では教えてくれないお金の話』。世界経済がどうとか金融がこうとか……という難しい話ではなく、金子さん自身のエピソードを交えながら、「お金とは何か」をキチンと理解し、賢くお金とつき合って行く方法をやさしく(そして楽しく)教えてくれています。
 
 そんな金子さんが一番みなさんに伝えたかったことは“夢を夢で終わらせないためのお金の使い方”。そう聞くと、「そんなことホントにできるの?」と思う方もきっといますよね。そこでちょっとだけ個人的な例を紹介したいと思います。

 14歳のみなさんより少しだけ先輩の高校時代、漠然と「編集者になりたいな」という夢を持っていました。やがて時が流れ大学に入学。高校生の頃より自由になる時間が多かったことからバイトを始めたのですが、自分でお金を稼ぐことが面白くて、授業の合間や休日などそれこそ分刻みのスケジュールでいくつものバイトを掛け持ちする日々に(あ、ちゃんと勉強もサークル活動もしてましたよ、念のため・笑)。そのお金で何をしていたのか。答えは「旅行」です。ヨーロッパやアジア、中近東などなどへ長い休みにはふらりと一人旅に出かけていたんです。
 大学卒業の年、けっきょく編集者になるという夢は叶わなかったのですが、在学中の旅行実績を買われ、旅行会社に就職することに。そこでまた海外に関わるいろんな経験をしたのですが、「やっぱり編集者になりたい」という思いが強くなり、ある出版社の面接を受けました。結果はなんと合格。その理由は旅行などを通じて得た経験や根性がありそうだったから、だそうです。
 “夢を夢で終わらせないために”と思ってやったことではありませんが、バイトや仕事で稼いだお金を旅に使ったことが、けっきょくは巡り巡って夢だった編集者の道につながったというわけです。

 じゃあ特に夢がない場合はどうしたらいいのか? 金子さんは「やりたいことが見つからないうちは、とりあえず勉強」とアドバイスしています。それは、ある中国人のおじいさんとの出会いから学んだ教訓が元になっているのですが……ぜひそれは本書で確かめてみてください。

(編集N田)

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金子哲雄 『学校では教えてくれないお金の話』

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2011.06.22

受験の効用

唐突ですが、受験生のみなさんはいま、「夏期講習はどの塾に行こうかな」と考えているころでしょうか。受験勉強は楽しいですか? 苦しいですか?

もしもまわりに「受験勉強なんて、役に立たん」と、わけ知り顔にのたまわっている大人がいるとしたら、そんな人の言うことを信じてはいけません。受験勉強は役に立つのですから。なぜか。

ひとつ。受験勉強で無理やり覚えた知識って、大人になったら、実はけっこう使えます。「好きなことだけやっていればいい」と言う大人がときどきいるけど、それはどうかなあ。それこそ世の中にはいろんな人がいろんな好きなことを持っていて、仕事上に限ってみても、さまざまな人の話に付き合っていかなきゃなりません。「それ、ぼく、興味ないっすから」じゃあ、すまないことが多々あります。

相手の話の全部をわかる必要はない、でもある程度、「察し」を付ける必要はある。だいたいこんな話だな、と。それによって、うまく話を合わせることもできるし、もっと相手の奥深さを引き出すこともできるかもしれない。それには、ちょっとした下地が必要。その下地作りに、受験勉強の経験はバカにならない威力を発揮すると思うんです。

もうひとつ。これは精神論ですけれど、受験勉強くらい必死こいて集中して何かをやった経験がない人間に、大事な仕事は任せられません! だって、仕事って、一夜漬けだろうがなんだろうが、なんとか「形をつける」ことの連続なんですよ。けっこう、多くの人が、受験勉強のときに培った「昔とった杵柄」で乗り切っているんじゃないでしょうか。

というわけで、受験勉強は、その後の人生にも役に立つ(はずな)んですが、どうもどこか偏ったことを書いている気がしてきました。でも、少しでも共感していただけるようなら、石原千秋『受験国語が君を救う!』がおすすめです。

この本がすごいのは、「世の中は受験国語のようにできている」と喝破しているところ。入試問題はその学校がどんな生徒を欲しているのかを表現したもの。だから、自分が正しいと思う答えよりも、相手が答えてほしいと思っている答えを「察し」なければいけない。簡単なことではないですけどね。でも、これってまさに世の中で起こっていることではないですか! 受験勉強(とくに国語)が役に立つゆえんでございます。

(編集部F)

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石原千秋『受験国語が君を救う!』


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2011.04.27

5月の新刊、印刷なう

都内某所。
5月刊行の『世界一やさしい精神科の本』のカバー印刷に立ち会うことになりました。編集者とはいえ、印刷所にお邪魔する機会はめったにありません。今回はいつもにも増して気合いの入った装丁ですので、見学に参ったしだい。そうこうしているうちに印刷機が回りだしました。

用紙は1枚1枚吸い上げられてから送られます。
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カラー印刷は通常、4つの色が掛け合わされて多様な色が表現されます。すなわち、スミ(黒)、シアン(青)、マゼンタ(赤)、イエロー(黄)の4色。この順番で刷られていきます。写真はイエローのローラー。
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4つのローラーを経たカバーが次々と刷り出されてきます。この印刷機では1枚に3面刷られています。製本所に送られてからカットされるんです。
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数百枚に1度、係の方がシートを取りだして、狙い通りの色が出ているかチェックします。さすがプロ、調整は完璧です。
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まだ乾ききっていないまま重ねますので、くっつかないように適度にこの白い粉がまぶされています。トウモロコシの粉だそうです。
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おかげさまで印刷はすこぶる順調。こちらが口を出すことは何もありません。同時刊行の『アンナ流 親子ゲンカはガチでいけ!』もいい感じです。
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あとは製本を待つばかり。期待と不安が入り混じった数日を過ごしたのち、見本が手元に届きます。今度の本はどんな顔をしてるかな。

余談ですが、印刷に興味をもたれた方には、『印刷に恋して』(晶文社)がオススメです。内澤旬子さんの詳細なイラストに萌えますよ(残念ながら、品切れ中みたいですが……)。
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話が前後しましたが、「14歳の世渡り術」シリーズは、この5月にリニューアルいたします!
その第一弾がこの2点。

土屋アンナ『アンナ流 親子ゲンカはガチでいけ!』
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斎藤環&山登敬之『世界一やさしい精神科の本』
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5月11日発売です、どうぞご期待ください!
(編集F)

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2011.04.21

このたびの震災でデマに惑わされたみなさんへ

なにか書こうと思うと、どうしても震災がらみのことになってしまいます。
新聞もニュース番組も震災と原発のことばかりですね。
たくさん情報が流れますが、ここ↓。

「東北関東大震災に関するデマまとめ」のまとめ

というページを見つけました。
デマとは一般的には
「悪意を持って広められる噂話」、「何らかの意図を持って流布される偽情報」
という使われ方をすることが多い言葉ですが、
このページを眺めていると、悪意じゃなく善意で、みんなを助けようと思って必死で広め、
さらに善意の人を通じて広まったんだろうと思える情報もあります。
そういえば1910年にハレー彗星がきたとき「地球上の空気が5分間ほどなくなる」というデマもあったそうですね。
それで自転車のチューブ買い占め(中の空気を吸うため)が起こったとか(むかし『ドラえもん』で読みました)。
いまなら笑い話ですが、知識がないときに聞いたら、こんな恐ろしい噂はないでしょう。

そもそもここで「デマだ」といわれている情報も、信じていいのか分からなくなります。

そんなとき
『不肖・宮嶋 メディアのウソ、教えたる!』 (宮嶋茂樹 著)を読むと、いつもちょっとだけ冷静になれます。

不肖・宮嶋 メディアのウソ、教えたる!.jpg


そんな思いをこめてこんなポップを書いてみました。

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書店さんに5月上旬ごろ、本といっしょに届くと思います。
個人的な感想ですが、じっくり読めば読むほど、最後のページが衝撃!です。ぜひ。

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2011.04.06

新学期の気晴らしは

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 4月に入り、学生も社会人も、新たな人間関係がスタートした方は多いと思います。
今日はこの時期におすすめの映画、名前もそのまま『新学期・操行ゼロ』のお話です。

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 舞台は新学期を迎えた寄宿制の中学校。校則でがんじがらめの毎日、生徒たちが一番に恐れるのは「操行ゼロ!」の宣告。操行(道徳的な行い)に反する生徒には、日曜日の外出禁止令が出されてしまうのです。束の間の、貴重な休日に羽根も伸ばせないなんて! ぎゅうぎゅうと押し付けてくる教師に生徒たちは反乱を起こします。校長先生に面と向かって“糞ったれ!”と言い放ち、町のお偉方を招く学園祭では古い靴や空き缶を大人たちの頭に浴びせる始末…。その奔放ぶり、アナーキーさは瑞々しく純粋で、「アイツはダメだ」とレッテルを貼られないよう点数を稼ぐよりも、自分なりの価値観で動く、その姿に清々しさも感じます。
 ……自分自身に立ち戻ってみると、明確な規則が少なくなっている今、評価する側の先生たちを自分の中に勝手に棲まわせて、自分を縛っていることもあるのかも、とも思います。あれはダメ、これもダメ、これはやってよし、これはもっともっとやろう…自分の振る舞いにストップをかける、左右する、その声がどこから聞こえて来るのか、時々は問いかけながら、新しい輪に飛び込めたらと思いました。

 残念ながらこの映画は、教育制度や当時の社会にあまりに刺激的すぎたため、上映禁止の処分となり、実際に公開されたのは、監督の死後、第二次世界大戦を終えた1945年でした。29歳で若くして病死した監督の傑作として今も語り継がれている作品です。

 予想通りのやっかいなことも、予想外のワクワクすることも、同時に起こる新学期。スタートダッシュの早い人、時間をかけて何かに取り組む人、特に何もしない人…それぞれの歩調で実りの多き4月になればと思います。

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原題:ZERO DE CONDUITE(1933年/フランス/45分)
監督・脚本:ジャン・ヴィゴ(Jean Vigo)
販売元:IVC

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2007.11.07

【今週の一冊】話題のシリーズから

お悩み相談で紹介したことのあるケルアックの「路上」が『オン・ザ・ロード』として新たな訳とタイトルで刊行されました。アメリカ大陸をヒッチハイクで旅する若者たちの話です。ケルアックはいつも即興演奏のように文章を書きました。ヒッチハイクは、即興演奏に似ていますね。だからこれは永遠に新鮮な名作となりました。読む方も野外フェスでロックやジャズを聞くようにページを開いてみてください。14歳で読んだら、これからの人生がおかしくなってしまうかもしれません。でもそれはあなたを後悔させないでしょう。
(ハルマサ編集長)

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2007.10.31

【今週の一冊】『たんば色の覚書』

辺見庸『たんば色の覚書』(毎日新聞社)
アメリカのCCRというロックバンドに「雨を見たかい」という1971年のヒット曲があります。力強く美しいメロディーにのせて歌われるのは「雨が降るだろう 晴れた日に」「キラキラ光りながら雨のように降り注ぐんだ」という歌詞です。その雨がベトナム戦争で米軍が落としたナパーム弾のことをさしているということを、この本ではじめて知りました。そのため、アメリカの多くの州では放送が自粛されました。イラク戦争下でもまた同様の事態になったそうです。

この本はとりわけ死刑が人間の尊厳をかけた大きな問いであることを中心において重たい力をもっています。ナパーム弾は今日も、この国でも降り続けている、ということもこの本を読んで知りました。
(ハルマサ編集長)

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2007.10.24

【今週の一冊】

※こちらはハルマサ編集長が、みなさんにぜひ読んでほしい新鮮な本を紹介するコーナーです。

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今回は自分のところの本で申し訳ありません。
アディーチェ著『アメリカにいる、きみ』(河出書房新社)
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著者はまだ30歳になったばかりの女性です。ナイジェリアにうまれて、そのあと、アメリカに渡りました。これは短編小説集です。「見知らぬ人の深い悲しみ」は人に言えない過去をかかえた女性があらたな伴侶を見つけるという一見、よくある話です。ただし、その「過去」とは、正義にためにたちあがった恋人が40発の銃弾を浴びたことでした。他のどの作品も淡々としてさわやかなトーンと、背後の大きな苦しみのバランスがあざやかです。若いあなたの世界への見方を変えてくれるだけでなく、つらいことへの向き合い方も教えてくれるでしょう。
(ハルマサ編集長)

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2007.10.17

【今週の一冊】宝石のような

先週はむずかしい本だったので、今回は誰でもすぐ読める詩の本をあげます。
でもテーマは似ています。

岡真史 『ぼくは12歳』 (ちくま文庫)

岡くん(といっても生きていたら皆さんのお父さんのような歳ですね)は1962年に生まれ、75年、12歳の時、団地から飛び降りて死にました。遺書のかわりには宝石のような詩が残されていました。それがこの詩集です。

 ひとり
 ただ くずれさるのを
 まつだけ

といった絶唱を読むと、自分も死にたくなります。でも死にたくなるほど生きたくもなります。不思議ですね。
(ハルマサ編集長)

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2007.10.11

【新コーナー】今週の一冊、始まります

これまで「お悩み相談室」でも本の紹介をしてきましたが、相談にちなんでの本しかあつかえませんでした。もっと悩める皆さんに開いていただきたい本を、この欄をもうけることで、紹介していきます。
まず出たばかりの本から。

中島義道さんの『「死」を哲学する』(岩波書店)。

世代を問わず、悩みのさなかにいる人は中島さんの本を開くと、心臓がふるえるような感動をおぼえるでしょう。特にいじめやコンプレックスに直面する若い方には『カイン』(新潮文庫)をおすすめします。永遠の問題である「死」に著者がはじめて挑んだ本書はいきなり、「すべての人は死刑囚であるという喩えはどこまでも真実だ」と断言します。すべての人は死に、地球は滅び、「あなたや私の人生はもちろん、日本という国の存在も、私がその近くで生まれた関門海峡も、サザエさんの漫画も……何一つとして憶えている者はいない」。
暗いけど、何かわくわくしてきませんか。この本は中島さんの本の中では難しい方にはいります。でもじっくり考えてもわからないということはありません。読み終えたら、「死」について、そして考えるということについて、自分が変わっていることに気づくでしょう。
(ハルマサ編集長)

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