既刊情報 一覧

101人が選ぶ「とっておきの言葉」

101人が選ぶ「とっておきの言葉」

小説家、俳優、タレント、スポーツ選手、企業家、学者等様々な分野で活躍する101人が選ぶ多種多様なとっておきの言葉。なぜその言葉を選んだのかというコメントも色んな思いがあり必読。

ISBN:978-4-309-61706-0
定価1,404円(税込)

14歳の世渡り術編集部編

正しい目玉焼きの作り方

正しい目玉焼きの作り方

風邪のときに作るおかゆがマズイ、服を洗濯でダメにした、穴のあいたくつ下をはいている……そんな人のために、洗濯・料理・片付けと掃除・裁縫の基本のきを学ぶための一冊。目指せ、生活力のある大人!

ISBN:978-4-309-61705-3
定価1,404円(税込)

森下えみこイラスト

イラストマンガ家。女性の共感を呼ぶコミックエッセイが人気。『私の敬語正しいと思っていたけれど。』『キャベツのせん切り、できますか?』『私のテーブルマナー本当に大丈夫?』など。

監修 井出杏海/クライ・ムキ/木村由依/毎田祥子

宇宙を仕事にしよう!

宇宙を仕事にしよう!

宇宙にかかわる仕事って、宇宙飛行士以外に何があるの? 専門的な学校に通わないと入れないの? 宇宙を夢見る人たちの疑問に、先輩たちが自身の経験をもとにリアルに答えます。

ISBN:978-4-309-61704-6
定価1,404円(税込)

村沢譲

青山学院大学卒業。ライター。宇宙作家クラブ会員。映画「宇宙兄弟」や「オデッセイ」の設定や解説を担当。主な著作に『世界一わかりやすいロケットのはなし』『日の丸ロケッツ』『月への招待状』などがある。

昆虫たちの世渡り術

昆虫たちの世渡り術

奴隷をこき使うサムライアリ、子育てはアリ任せのシジミチョウ、求愛にプレゼントは欠かさないオドリバエ……生態系の下位にいる昆虫たちが、熾烈な世界で生き抜くユニークな生存戦略を伝授!

ISBN:978-4-309-61703-9
定価1,404円(税込)

海野和男

1947年生。昆虫写真家。東京農工大学の日高敏隆研究室で昆虫行動学を学び、アジアやアメリカの熱帯雨林地域で昆虫の擬態を長年撮影する。日本自然科学写真協会会長、日本動物行動学会会員、日本写真家協会会員。

学校では教えてくれない ゆかいな日本語

学校では教えてくれない ゆかいな日本語

普段使っている日本語、単なるコミュニケーションの道具だと思ったら大まちがい。遊び心に満ちた、ゆかいで、たのしいその世界を知って、言語の達人になろう。

ISBN:978-4-309-61702-2
定価1,404円(税込)

今野真二

1958年生まれ。清泉女子大学教授。日本語学専攻。『辞書をよむ』『漢字からみた日本語の歴史』『百年前の日本語』『かなづかいの歴史』『振仮名の歴史』など著書多数。

生命の始まりを探して 僕は生物学者になった

生命の始まりを探して 僕は生物学者になった

深海、砂漠、北極&南極、地底、そして宇宙へ……“生物学界のインディ・ジョーンズ”こと長沼センセイが、極限環境で出会ったフシギな生物の姿を通して「生命とは何か?」に迫る!

ISBN:978-4-309-61701-5
定価1,404円(税込)

長沼毅

1961年生。生物学者、広島大学大学院生物圏科学研究科教授。筑波大学大学院生物科学研究科博士過程修了。専門は極限環境の生物学、生物海洋学。著書に『形態の生命誌』『死なないやつら』等多数、テレビでも活躍。

マンガがあるじゃないか

マンガがあるじゃないか

全国の中高生へ、本当に面白い、とっておきの名作・傑作・衝撃作を教えます。木皿泉、ヤマザキマリ、宮田俊哉(Kis-My-Ft2)、佐渡島庸平、オカリナ(おかずクラブ)、高野秀行etc.

薦めるマンガガイドの決定版! さあ広大なマンガの荒野へ!

ISBN:978-4-309-61700-8
定価1,404円(税込)

河出書房新社編集部 編

著者
木皿泉/光浦靖子/ヤマザキマリ/坂東巳之助/みなもと太郎/吉川浩満/荻原規子/辛酸なめ子/オカリナ(おかずクラブ)/中野京子/中条省平/佐渡島庸平/香山リカ/春風亭一之輔/サンキュータツオ/ヨシダナギ/細谷佳正/長尾謙一郎/佐藤克文/宮田俊哉(Kis-My-Ft2)/永江朗/高野秀行/水島裕/西智子/飲茶/大橋智之/奥平邦彦/蒼井ブルー/宇野常寛

聞く力 話す力 インタビュー術入門

聞く力 話す力 インタビュー術入門

沢尻エリカ、玉三郎、カストロ議長…テレビ報道に携わって30年、千人を超える人々にインタビューしてきた名キャスターが実例を挙げながら贈る、人の心をひらく聞き方・話し方のヒント。

ISBN:978-4-309-61699-5
定価1,404円(税込)

松原 耕二

1960年山口県生まれ。「筑紫哲也NEWS23」「報道特集」のディレクターなどを経て、「ニュースの森」「NEWS23X」のメインキャスターをつとめる。現在、「週刊報道LIFE」のメインキャスター。

14歳からの宇宙論

14歳からの宇宙論

宇宙はいつ、どのように始まったのか? この先は? もう一つ別の宇宙がある?……最先端の科学によって次々と明らかにされた宇宙の姿を、世界をリードする物理学者がやさしく紐とく。

ISBN:978-4-309-61698-8
定価1,404円(税込)

佐藤 勝彦

1945年生。京都大学理学部物理学科卒。同博士課程修了、理学博士。自然科学研究機構長。専攻は宇宙論・宇宙物理学。主著に『インフレーション宇宙論』『宇宙論入門』『眠れなくなる宇宙のはなし』他多数。

発信力の育てかた

発信力の育てかた

ツイッター、ブログ、YouTube……これからは一人一人が発信者=ジャーナリストになる時代だ! 不特定多数の人に「伝える」ための基本がすぐに身につく、新時代の教科書。

ISBN:978-4-309-61697-1
定価1,404円(税込)

外岡 秀俊

1953年札幌市生まれ。76年、東大在学中に書いた『北帰行』で第13回文藝賞を受賞。現在、中原清一郎名義で小説家として、外岡秀俊名義でジャーナリストとして活躍。最新小説として『カノン』がある。

生き延びるための作文教室

生き延びるための作文教室

作文とはウソを書くことである! 学校では教えられない、ふつうでない作文のすすめ。個性的である必要はない。個性的に「見える」方法を教えよう。いつまでみんなと同じこと書いてるの?

ISBN:978-4-309-61696-4
定価1,404円(税込)

石原 千秋

1955年生まれ。早稲田大学教育学部・総合科学学術院教授(日本近代文学)。『読者はどこにいるのか』『受験国語が君を救う!』『教養としての大学受験国語』『『こころ』で読みなおす漱石文学』など。

14歳からの戦争のリアル

14歳からの戦争のリアル

実際、戦争へ行くってどういうことなの? 第二次大戦経験者、イラク帰還兵、戦場ボランティア、紛争解決人、韓国兵役拒否亡命者、元自衛隊員、出稼ぎ労働経験者にきく、戦争のリアル。

ISBN:978-4-309-61695-7
定価1,404円(税込)

雨宮 処凛

1975年生まれ。作家・活動家。2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』でデビュー。以降、プレカリアート問題を中心に執筆。『右翼と左翼はどうちがう?』『14歳からの原発問題』等、著書多数。

世界を平和にするためのささやかな提案

世界を平和にするためのささやかな提案

いま、「世界を平和にする」ためになにができるのか? 22人が提案する、平和のためのアイデア。黒柳徹子、伊勢崎賢治、中川翔子、加古里子、最果タヒ、木村草太、春香クリスティーンetc.

ISBN:978-4-309-61694-0
定価1,296円(税込)

黒柳徹子/徳永進/中川翔子/永江朗/伊勢崎賢治/木村草太/香山リカ/ヨシタケシンスケ/田中優/島田裕巳/小島慶子/春香クリスティーン/辛酸なめ子/竹内薫/最果タヒ/山本敏晴/山極寿一/上坂すみれ/文月悠光/サヘル・ローズ/池澤春菜/加古里子

よのなかを変える技術

よのなかを変える技術』

君の絶望はよのなかを変える希望だ――この世界では必ず誰か困ってる。それは彼らが「よのなかの仕組み」から外れているから。困難を解決するための、一番やさしいソーシャルデザイン入門。

ISBN:978-4-309-61693-3
定価1,404円(税込)

今 一生

ライター、編集者。著書に、『ソーシャルデザイン50の方法』『日本一醜い親への手紙』『家を捨てよ、街へ出よう』『完全家出マニュアル』ほか多数。近年では全国で「社会起業支援サミット」を無料開催している。

夏目漱石、読んじゃえば?

夏目漱石、読んじゃえば?』

漱石って文豪と言われているけど面白いの? どう読めばいいの? そもそも小説の面白さって何? 奥泉光が全く新しい読み方、伝授します。香日ゆらによる漱石案内漫画付き。

ISBN:978-4-309-61692-6
定価1,404円(税込)

奥泉 光

1956年山形県生まれ。1986年に『地の鳥 天の魚群』でデビュー。1993年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、1994年『石の来歴』で芥川賞、2009年『神器』で野間文芸賞を受賞。

香日 ゆら

はじめての聖書

はじめての聖書

羊、クリスマス、十字架から、ノア、モーセ、イエス、罪、愛、最後の審判……聖書の重要ポイントをきわめて平易に説き直す。若い人びとへ送る、ほんものの聖書を読むための「予告編」。

ISBN:978-4-309-61691-9
定価1,404円(税込)

橋爪 大三郎

1948年、神奈川県生まれ。社会学者。『はじめての構造主義』、『世界がわかる宗教社会学入門』、『世界は宗教で動いてる』、『ふしぎなキリスト教』(共著)、『ゆかいな仏教』(共著)など著書多数。

世界の見方が変わる「数学」入門

世界の見方が変わる「数学」入門

地球の大きさはどうやって測ったの? 小数点って? 円周率? …小学校でも教わらなかった素朴な問いをやさしく紐解き、驚きに満ちた数の世界へご案内! 数学アレルギーだって治るかも。

ISBN:978-4-309-61690-2
定価1,404円(税込)

桜井 進

1968年生。サイエンスナビゲーター。東京工業大学理学部数学科、同大大学院卒業。在学中から予備校講師として活躍、数学や物理を楽しく生徒へ伝える。著書に『感動する!数学』『面白くて眠れなくなる数学』他。

真夜中のディズニーで考えた働く幸せ

真夜中のディズニーで考えた働く幸せ

落ち続けた入社試験、お客がいない夜のパークでの業務……。ベストセラー『ディズニーそうじの神様』の著者自らが、実際にディズニーで働きながら学んだ「仕事」と「人生」の意味を綴る。

ISBN:978-4-309-61688-9
定価1,404円(税込)

鎌田 洋

東京ディズニーランドオープンに伴い、初代ナイトカストーディアル(夜間清掃部門)・トレーナー兼スーパーバイザーに就任。その後、スタッフの指導・育成に携わったのち、'99年、ヴィジョナリー・ジャパン設立。

生き抜くための整体

生き抜くための整体

力を発揮したい時こそ、深い呼吸で力を抜こう。生きるのがグッと楽になる。自分の癖やしぐさを観察し、心のコンディションを整える方法を解説。身体と心をフワッとゆるめるメソッドも満載!

ISBN:978-4-309-61689-6
定価1,404円(税込)

片山 洋次郎

1950年生まれ。東京大学教養学部中退。現在、気響会整体道場を主宰。「野口整体」の思想に触発されながら独自の整体法の技術を創り上げた。身体の現場から「身も心もチョット楽になる方法」を提言している。

「がんばらない」人生相談

「がんばらない」人生相談

「人間はなんのために生きているのですか?」――お金儲けや競争社会、クダラヌ大人の誘惑に、まっすぐすくすくまき込まれないためのまわり道。人生になやむ中高生へおくる指南書。

ISBN:978-4-309-61686-5
定価1,296円(税込)

ひろ さちや

1936年、大阪生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒。同大学院印度哲学専攻博士課程中退。今では仏教、インド思想の研究、執筆で活動。主著に『仏教の歴史』『親鸞』『「狂い」のすすめ』『「善人」のやめ方』など。

じぶんリセット

じぶんリセット

平凡でつまらない毎日をちょっと面白くする方法。「もしも、○○だったら……」と空想しながら、日常の「あたり前」をリセットすると、今まで気づかなかった新しい価値が見えてくる!

ISBN:978-4-309-61687-2
定価1,296円(税込)

小山 薫堂

放送作家。脚本家。東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科長。1964年、熊本県天草市生まれ。脚本を手がけた映画『おくりびと』でアカデミー賞外国語部門賞を受賞。「くまモン」の生みの親でもある。

14歳からわかる生命倫理

14歳からわかる生命倫理

尊厳死、出生前診断、代理出産、臓器移植、デザイナーベビー……進歩し続ける医療を前に「命の格差」が広がっています。誰もが向き合うことになる「命」を巡る問題をイチから読み解く1冊。

ISBN:978-4-309-61685-8
定価1,296円(税込)

雨宮 処凛

1975年生まれ。作家・活動家。2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』でデビュー。以降、プレカリアート問題を中心に執筆。『右翼と左翼はどうちがう?』『14歳からの原発問題』等、著書多数。

ちゃんとわかる消費税

ちゃんとわかる消費税

8%に増税される消費税。政治家のウソ、黙りこむマスコミ、増税を活用する大企業、増える滞納額……弱者を見捨てるこの税のしくみと問題点を正しく理解し、今こそイチから学び直す。

ISBN:978-4-309-61684-1
定価1,296円(税込)

斎藤 貴男

1958年東京生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学大学院修了。『機会不平等』『ルポ改憲潮流』『消費税のカラクリ』『「東京電力」研究 排除の系譜』等、著者多数。

偽善のすすめ

偽善のすすめ

人間の行う善は、すべて偽善だ。ならば、気が向いた時だけ善行をしよう。偽善者になろう!大切なのは、動機や気持ちではなく結果なのだから。歴史を踏まえ、本当の倫理とは何かを考える。

ISBN:978-4-309-61683-4
定価1,296円(税込)

パオロ・マッツァリーノ

イタリア生まれの戯作者。日本文化に造詣が深い。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが大学自体の存在が未確認。著書に『反社会学講座』(ちくま文庫)、『つっこみ力』(ちくま新書)など。

医者になりたい君へ

医者になりたい君へ

14歳の夏に医者になろうと思い、日本初の難手術「バチスタ手術」を成功、世界の一線に立つ心臓外科医が医療と人々の姿、夢と現実、医学の可能性を綴る。命の最前線で見えたものとは――。

ISBN:978-4-309-61682-7
定価1,296円(税込)

須磨 久善

大阪医科大学卒業。須磨ハートクリニック院長、順天堂大学客員教授。世界初の胃大網動脈を用いた冠動脈バイパス手術や日本初のバチスタ手術を成功させ、ドラマ「医龍」「チームバチスタの栄光」等の監修も務める。

特別授業 “死”について話そう

特別授業 “死”について話そう

死について、何を学び、これから先をどう生きるのか――。いじめや自殺など、思春期を迎え、生きることの難しさに直面する10代に向けて、全18教科、豪華教授陣が誌上特別授業を開講。

ISBN:978-4-309-61681-0
定価1,296円(税込)

和合亮一/佐々涼子/島田裕巳/角幡唯介/森川すいめい/伊沢正名/川口有美子/畑正憲/酒井順子/園子温/元村有希子/最果タヒ/中森明夫/本郷和人/湯山玲子/佐治晴夫/遠藤秀紀/徳永進

戦後日本史の考え方・学び方

戦後日本史の考え方・学び方

占領、55年体制、高度経済成長、バブル、沖縄や在日コリアンから見た戦後、そして今――これだけは知っておきたい重要ポイントを熱血レクチャー。未来を生きる人のための新しい歴史入門。

ISBN:978-4-309-61680-3
定価1,296円(税込)

成田 龍一

1951年、大阪市生まれ。日本女子大学人間社会学部教授(近現代日本史)。『近現代日本史と歴史学』『「戦争経験」の戦後史』『大正デモクラシー』『〈歴史〉はいかに語られるか』など。

学校では教えてくれない 人生を変える音楽

学校では教えてくれない 人生を変える音楽

時に励まし、時に癒し、時には人生をも変える力を持つ「音楽」。作家、学者、音楽家、アイドル、芸人……26名が薦める音楽ガイド。

ISBN:978-4-309-61679-7
定価1,296円(税込)

又吉直樹/宮下奈都 /みうらじゅん/小路幸也/乙武洋匡/松井咲子(AKB48)/西研/山田ズーニー/町田康/辛酸なめ子/高嶋ちさ子/林丹丹/浦沢直樹/柴田元幸/池辺晋一郎/池谷裕二/桜井進/遠藤秀紀/本川達雄/清塚信也/角田光代/雨宮処凛/小手鞠るい/近藤良平/大崎善生/今日マチ子

自分はバカかもしれないと思ったときに読む本

自分はバカかもしれないと思ったときに読む本

バカはこうしてつくられる! 人気サイエンス作家が、バカをこじらせないための秘訣を伝授。アタマをやわらかくする思考問題付き。

ISBN:978-4-309-61678-0
定価1,296円(税込)

竹内薫

1960年、東京都生まれ。サイエンス作家。科学評論、エッセイ、講演などを幅広くこなす。NHK「サイエンスZERO」ナビゲーター、フジテレビ系「たけしのコマ大数学科」解説などテレビでも活躍中。著書多数。

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つれづれ の記事一覧

2016.01.29

わたしをつくったこの一冊

『マンガがあるじゃないか』好評発売中です!
サブタイトルが「わたしをつくったこの一冊」というわけで、誰にも依頼されていませんが、私からもぜひ一作品紹介させてください。
はじめて読んだのは大学生のときでしたが、編集者として働く今、よく思い出すシーンがあるのです。

紹介したいのは、逢坂みえこさんの『ベル・エポック』。芸能雑誌の女性編集者(1巻の冒頭で独身のまま30歳の誕生日を迎えて落ち込むシーンがあります…)が主人公。彼女と彼女のまわりの人たちとの、お仕事マンガです。
彼女はずっと携わっていた芸能雑誌から週刊の少年漫画誌(おそらく週刊少年ジャンプがモデル)に異動になり、そこでもいろいろあるわけなのですが……。
今回紹介したいのは、その主人公の後輩の女性編集者・鳴門さん(入社2年目)と彼女の担当漫画家・小坂先生のエピソードです。
次号の表紙を担当することになった小坂先生。これまでに何度も表紙は描いてきましたが、主人公がどアップで読者をにらみつけるような、ストレートでホットなもの(いわゆる少年漫画誌らしい)ではない表現をしたいと、色のトーンを落ち着かせたクールでカッコイイ表紙案を提案します。
鳴門さんも「本屋さんでもコンビニでも目を引きます!カッコイイ!」と絶賛し、編集部に持ち帰ったのですが、副編集長に「ボツ。原点に帰れ、少年漫画の基本に忠実に」と言われてしまいます。

気を取り直して、新たな案を描いてもらおうと小坂先生のところへ行き、副編集長に言われたことを伝え、最後にこうつぶやきます。
「あんなにいい絵なのに…しょうがないですよね 副編命令じゃ」と。

それに対して小坂先生が言ったセリフ。

「だったら僕は はなっから君と打ち合わせする必要なんかなかったわけだ」
「僕の意見を副編に、副編の意見を僕に伝えるだけなら、君でなくともFAXと電話で充分だ」
「編集部の方針として昔の絵の方がいいと言うなら、それでいいんだ。君自身が心から納得して、君自身の言葉でもって僕にそう言ってくれさえしたら、『副編がこう言ったから』じゃなく『私もそう思うから』と言ってくれたら、僕は君ともう一度打ち合わせして、すぐ新しい絵を考えただろう」

自分の思いや考えをもって、相手と向き合うことの大切さが描かれているように思います。

このあと、表紙の絵がどうなったのかはぜひ『ベル・エポック』で!!

編集部H

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2015.11.08

UFOと宇宙

 私は小学生の頃、UFOを見たことがあります。
 家から直線距離で800mほど離れたところには、大塚・歳勝土遺跡という遺跡がありました。ちょうど私が生まれる数年前の発掘調査で存在が明らかになり、調査が進められていた頃のことです。
 6月の雨上がりの夕方、雨戸を閉めようと自宅2階のベランダに出て、遺跡の方向を見ると、その上あたりに紫色の丸い光の固まりが4、5個、目に飛び込んできました。野球場のナイター照明のような明るさで、洗濯機のうずのように上下に揺れながら回っているように見えました。何秒ほどか記憶にないのですが、しばらく見ていても一向にそれが何だか分からず、急に怖くなって雨戸を閉めてしまいました。しかし一瞬考えて、「あれがUFOだったら絶対このまま見過ごすとエラいことになるかも!」と、恐る恐る戸を開けて見ると、何ごともなかったように紫色の光は消えていたのです。

 気のせい? 妄想? ……あれは何だったのでしょう。 "遺跡の上にはUFOが現れやすい" という噂を仕入れてからは(あくまで噂)信憑性が高い! などと思い、今の仕事に就いてから何人かの天文学の先生にこっそり聞いてみました。「子どもの頃、こんなUFOを見たことがあるのですが…」と。

 一人の先生は「それはあり得ませんね」とバッサリキッパリ。でももう一人の先生は少しマジメな面持ちでこう仰ったのです。「天文学者は夜空を見ることが仕事。何十年も星空を見上げ続けています。その月日のなかで、誰もが1度はそれが流れ星なのか、飛行機や人工衛星なのか、説明がつかないものに出会っているでしょう。もちろん、口には出さないよ。それは "未確認飛行物体(UFO)" で間違いはない。だって確認できなかったんだからね」と。仕事柄、本当なら憚られるようなことを口にして下さったことで、分からないものに向き合い続ける、科学者という職業に深い興味を抱きました。

____

 本書は、世界をリードする宇宙物理学者・佐藤勝彦先生が138億年前の宇宙の誕生から未来まで、人間がいま分かっていることの全てをやさしく紹介した1冊です。
「"宇宙の果て”には何があるんだろう?」「宇宙はいつ生まれて、いつ死ぬの?」「"宇宙” って1つじゃないの?」……考えるほどに頭がこんがらがるような、でも不思議と心はひっそり静まり返るような、宇宙についての素朴な問いの数々。学校の先生やお父さん、お母さんに聞いてもなかなか答えを貰いにくい事柄だけど、そのままにしておいたらもったいない。全部を理解するのは難しくとも、第一線の科学者・研究者の人たちが、何に夢中になっているのかに触れるだけでも、大きく世界は広がるはずです。
 まだまだ分からないことばかりだから、興味を持ったらぜひこの世界に飛び込んでみてください。 

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『14歳からの宇宙論』(佐藤勝彦 著/ 益田ミリ マンガ)

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2015.10.25

宇宙は見えるところまでしかない?

先日、10月22日のオリオン座流星群はご覧になりましたか?
私も寝る前に少しだけ空を見てみましたが、結局睡魔に勝てずに寝てしまいしまた。
国立天文台によれば数日間は観測できるそうなので、まだあきらめずに空を見上げようと思います。秋の夜長は寒すぎず、天体観測にぴったりです。

最近は空の写真を撮ることもあまりしなくなりましたが、かつて遠距離恋愛をしていたころはよく空を見ていました。とくに話題がないときも、青空や夕焼けを携帯で撮っては「きれいだねー」なんてメールしてみたり。遠く離れていても相手とつながっていると実感できるのが、空を共有することでした。
古来、空は人を詩人にするようです。月がきれいですねとか、ありがとうとか、さびしいなとか、大好きだよとか、普段は照れくさくて言うのをためらってしまうことも空とセットならば平気で言えてしまったりします。誰かに伝えたいことがある人はぜひお試しください。(あとになって考えると赤面ですが、思い切ったことを言うには勢いも大切です)

それと同時に、よく知らない人にもお天気の話題は使えます。たとえ通りすがりの人であっても「暑くなりましたね」とか「そちらは台風は大丈夫でしたか」なんて言われると気遣ってもらったようでほっこりします。相手がどんな立場の人でも、どこの地域の人でも大丈夫。空ほど誰にでも平等にあるものはないかもしれません。

私の遠距離恋愛はその後自然消滅を迎えましたが、失恋や失敗をして落ち込んでいるときにも空は心強い存在です。空を見上げると後ろ向きな気持ちは続きません。雲の流れとか、空の向こうの宇宙の成り立ちとか、星のまたたきが地球に届くまでの時間とか、太陽の寿命とか、スケールの大きいことを考え始めると、悩んでいたことも「ま、いいか」となりがちです。
「宇宙は見えるところまでしかない」は松尾スズキさんの名言ですが、見えるのならばもっと見たいと思うのが人間の性。流れ星は宇宙の塵が大気圏で燃えているだけだと知っていても、つい願い事をしたくなるのは、未だに人類に解明しきれない宇宙への期待が込められているのかもしれません。

「宇宙論」となると話が大きくなりますが、身近な宇宙にもっと頼ってもいいのかな、と思った秋の空でした。
(編集部 T垣)
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2015.10.13

ハリーのしっぽ

ふだん見上げている空よりももっともっと遠くに「宇宙」というものがあると知ったのはいつだったのか、もうよく思い出せません。
でも、「宇宙」について子どもの頃の記憶で一番古い記憶は「ハレー彗星(1986年)」だと思います。その名前や世間の盛り上がりは覚えているのですが、実際この目で見た記憶は全くないのです。調べてみたら、有史以降、観測に最も不向きだったそうで、一般の人は見ることができない人の方が多かったようですね。納得!

ハレー彗星、すっごく世間をにぎわせていたような気がするのですが、もしかして、前のハレー彗星が接近したあとに生まれた人たちは、ハレー彗星の名前自体も全く知らなかったりするのでしょうか。
地球に接近するのが76年に一度ということなので次回は2061年らしいので、まだまだ先です。

1986年の前にハレー彗星が接近した1910年には「ハレー彗星が接近する5分間だけ地球上から空気がなくなるらしい」という噂が流れ、息をとめる練習をしたり自転車のチューブや氷袋に空気をためておこうとしてこれらの値段が高騰したといいます。どうせ世界が滅びるのだからと歓楽街が大盛況になったり、世界滅亡を憂いて自殺者が出たり、ニセの薬を売って金儲けしようとした詐欺師がいたり、世界の各地で噂による混乱が少なからずあったといわれています。

私が子どもの頃にこの話を知ったのは、まんが「ドラえもん」の中の「ハリーのしっぽ」という一話を読んだからでした。

のび太くんの家に代々伝わる巻き物に「明治43年から数えて76年後、天から大変な災いが降ってくる。そのとき、わが子孫は、庭の柿の木の根元を掘るべし。生き延びることができる」と書かれています。気になったのび太くんとドラえもんはタイムマシンで当時の様子をさぐりにいくと……上記のような話で持ちきりなわけです。
そして、スネ夫のご先祖さまが自転車のチューブを買い占めたりしています。いいですね、期待を裏切りません! のび太くんのご先祖ののび吉は一生懸命息をとめる練習をしています(が、すぐに苦しくなるというのび太のご先祖らしい感じ!)。

そこで、のび太くんとドラえもんは現代で浮き輪を買ってきて、野比家にそっと置いておくという。
ハレー彗星が接近しても、もちろん何ごともおきないわけなのですが、のび太くんのご先祖はその浮き輪を子孫のために庭に埋めておいた……というお話です。

子どもの頃にこのまんがを読んだ私は「空気がなくなるわけないじゃーん。昔はそんなことも分からなかったんだなー」と漠然と思いましたが、もっともっと未来になったら、私たちが「そんなことも知らなかったのかー」と言われちゃうことが山ほどあるのでしょうね。

(編集H)

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2015.10.01

宇宙

宇宙はなんのためにあるのでしょうか?
宇宙がなければ地球もなく、地球がなければわたしもいません。そしたら、宇宙がなんのためにあるのかと考える人もいませんが、そんなことを考える人がいなくても、それこそ人類が誕生する以前から、そして人類が絶滅した後でも、変わらずただそこにある、それが宇宙というものです。

先日足をケガしてしまいました。
足をケガをすると、思うように体を動かすことができません。高い所にあるものをジャンプして取ることもできなければ、急いでいる時に走ったりすることもできません。
歩くのもふだん通りにはいかず、ふだんは意識をしない体の重みを感じて、足をふみだす地面というものを、強く意識するようになります。
困るのは、人と一緒に歩いていて遅れてしまうことです。友人は話しかけているつもりでいながらスタスタと先に進んでしまい、返事がないのに気づいて後ろを振り向くと、足をひきずるわたしを見つけて、ゴメンゴメン、とおなじ話をくりかえしてくれます。悪いなと思いながら、でも足が痛いことはどうしようもありません。
二人で歩くのなら相手は歩調を合わせてくれますが、集団で歩いている時には、気づかれずにひとり置いて行かれることもあります。これもどうしようもないので、重力を呪いながら、ただゆっくり歩くしかありません。

地球には重力があります。歩行とは、地球の重力とバランスを取りながら体を移動してゆく行為です。
太陽にも重力があります。地球は太陽のまわりをまわっています。太陽の重力とバランスを取りながら移動しています。そのなかで、夏や冬などの変化があります。太陽もまた、他の星の重力とバランスを取りながら、移動しています。
つまり地球も太陽も他の星もすべて、お互いの重力バランスを取りながら、つねに移動しつづけているのです。そこにはめまぐるしい変化がおそらくあります。星の消滅や誕生があまた繰り返されながら、おなじ場所にとどまることのない、壮大なめまぐるしい変化です。

集団に置いて行かれながらそんなことを考えていると、ひとり遅れていることなど、たいしたことではないような気がしてきました。むしろこの足の痛みは、壮大なめまぐるしさのなかでバランスを取るための変化、地球でいえば夏や冬のようなものなのかもしれません。

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