2011.12.12
郷田マモラ『ぼくらの裁判をはじめよう』発売中です!お知らせ
裁判員裁判が導入されて、早いもので2年以上が経過しました。施行される前は、民間人が裁定に携わることに賛否両論の嵐! さまざまな意見が活溌にかわされ、連日ニュースや新聞などで報道されていたので、覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
ところが、2009年5月21日に裁判員制度が施行され、同年8月3日に全国で初めての裁判員裁判が東京地方裁判所で行われると、それまでの議論は沈静化、今ではすっかりあたりまえのもののようになった気さえします。
それもそのはず、裁判所のウェブサイトによると、平成22年1月からの1年間だけでも、裁判員裁判で判決を下された被告人は1506人。単純に考えれば、毎日全国のどこかで何人もの人が裁判員裁判による判決を受けていることになるわけで、それだけ私たちの身近に裁判はある、ということなのです。
さらに、私たちが関わる可能性があるのは、裁判員裁判に限りません。裁判員が関わらない軽度な刑事裁判はもちろん、離婚や借金問題などの民事裁判だって毎日普通におこなわれているのです。誰しもが、いつ裁く側にまわっても、裁かれる側にまわっても、第三者として関わることになってもおかしくない状況、それが現代なのです。
もし、「明日、裁判にきてください!」と言われてしまったら、あなたはどうしますか……?
本書は、死刑囚をテーマにした『モリのアサガオ』、監察医を主人公にした『きらきらひかる』などで知られる漫画家の郷田マモラさんが、人が人を裁くということ、裁判という場、そして人間の罪や罰について、シロウトだからこそ疑問に思うことを考え抜いた一冊です。巻頭やコラムなど、郷田さん書き下ろしのミニ漫画も収録! さらに、裁判を考えやすくするために、架空の事件についての模擬裁判も再現しました。
まさに、超実践的・裁判入門の一冊! 是非、手に取ってみて下さい!
〈目次〉
はじめに 裁判は他人事やない
第1章 裁判入門! 今日もどこかで開廷中。
第2章 もっと教えて!! 裁判員制度
第3章 そのとき、きみならどう裁く? ——模擬裁判・河出山中学傷害事件
第4章 死刑ってなに? えん罪ってなに?
おわりに

『ぼくらの裁判をはじめよう』
(編集N山)
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2011.12.08
なぜいつも「最近、風邪が流行ってますよね」なのか?世界の見方
私は滅多に風邪をひきません。たぶんもう、7年くらいひいていません。
よく、「バカは風邪をひかない」と言いますが、あれは「バカは風邪に気付かない」ということなんです。だから、私も実は、風邪をひいていたのかもしれないし、今もひいているのかもしれません。
逆も然り。バカではない人は、「風邪をひいていないのに、これは風邪ではないかと勘付く能力が高すぎる」可能性があります。
「いやー、最近、風邪が流行ってますよね」という、お決まりの挨拶がありますね。どうも好きになれません。「流行ってますよね」という挨拶があるならば、「最近、めっきり風邪が流行りませんね」という挨拶もあるべきですが、私は一度もその挨拶を聞いたことがありません。ジッと、風邪が流行っていないタイミングを見計らっているのですが、なかなか「最近、風邪が流行ってますよね」という声はやみません。
要するに、風邪は常に流行っているのです。そして、流行った風邪を前にして、皆さん、「困っちゃうよね、風邪が流行っちゃって」と言い続けます。お分かりですね。なぜ風邪が流行るか、それは「これって風邪かも」という感知する能力が高すぎるからです。
就寝前に熱を計ると38度5分、だったとします。でもその時に、「あれ、お昼に熱いラーメンを食べたからかな」と思えばいい。そうやって、あなた自身が風邪のハードルを下げれば、風邪の流行りなんて、おさえることが出来ると思うのです。

(編集部 T田)
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2011.12.06
※小さなお子さんとお読みのお父さん、お母さんはご注意ください。
いないと思うけど。
***
12月になりました。街がクリスマス色ですね。
さて、もう10年くらい前だと思うのですが、日曜日の夕方に放送している某国民的アニメ「○ザ○さん」で、サンタさんにまつわるエピソードで抗議が寄せられたという都市伝説を知っていますか。
いや本当にあった話なのですが…ご存じない方のためにざっくり説明しましょう。
タラちゃんは、ロボットが欲しいと書いた絵手紙(まだ文字が書けない設定なので)を、誰にも見せずにポストに投函しちゃいます。サザエさんとマスオさんはその手紙を見て、プレゼントを決める予定だったのに、大誤算!
聞き出そうとしても、「秘密ですぅ うふふぅ」と言って教えてくれない。サザエさんとマスオさんがあれこれ手を尽くした結果、「おもちゃの車」と判断。おもちゃを買ったマスオさんが、勝手口から家に入っておもちゃを隠し、夜を待ちます。サンタさんを待つと言ってなかなか寝ないタラちゃん(定番!)。
フネさんの子守歌でようやく寝たタラちゃんの枕元にプレゼントを置きます。翌朝タラちゃんは「ロボットを頼んだのに、どうして車ですかぁ?」と不思議顔。お友だちに話したら、お友だちは「ボクは車を頼んだのにロボットだった!」→「サンタさんが間違えちゃったんですねぇ~」と解釈して、おもちゃを交換する…というエピソードです。
ほほえましいお話ですよね…?
私、抗議内容が全く思いつかなかったのですが、世のお父さんお母さんにしたら、かなり致命的な内容だったわけです。このエピソードのNG、気付きますか?
何度も言いますけど、私はもう子ども心はないし、親でもないので親心もわからず、全く気付きませんでした。
親=サンタクロース という図式をあからさまに放送してしまっている! 子どもの夢を壊すな!という苦情が寄せられたらしいです。
それを聞いて、はじめて「ハッ!」って思いましたよ、私…。
えーーー…!そうか…。
今でもチビッ子はやっぱりサンタさんって信じてるんですか?
いったいいつまで?
私は子どもの頃、親が枕元にプレゼントを置いているのは知っているのに、親が翌朝「えーサンタさん来たの。よかったね」的になっているのが、とても気恥ずかしかった覚えがあります。
ちなみに、これはサンタ自体を信じていなかったわけではなく、サンタはいるけれど、外国(北のほうの国)の人だから、「日本には来ない」、ましてや「日本語の本とか、日本のキャラクターのおもちゃとか入手するわけがない」と信じていたのです(歪んでます?)。
外国っぽいメーカーの木のおもちゃとか、洋書の絵本とかが枕元に置いてあったら、「今年は日本まで来たのか!」と信じたと思います。
ちなみに、友だちに話を聞くと…
「両親からはイブの夜にプレゼントをもらい、朝起きると枕元にサンタさんからのプレゼントがあった」という恵まれすぎている子。
「サンタさんはウチには来ないから、そのかわり、これは父さん母さんからのプレゼントだ」とはっきり言われて、両親にプレゼントを手渡しされる子。
「弟にサンタは親だと言って、弟が泣き、親に怒られた」という漫画みたいなベーシックなエピソードを持っている子。
「10歳になったらサンタは来なくなる」とサンタ的ルールを親に言われて、その日が近付くのを恐れている子。
…などなど、各家庭のサンタ事情がありました。
みなさんのおうちはどんなサンタルールですか?
いつからサンタは来なくなるんでしょうか?
引き際って難しそうですけど…。
(編集部AH)
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2011.11.28
今回は宣伝をさせてください。あの震災で町が壊滅させられた南三陸に須藤洋平さんという若い詩人がいます。トゥレット症候群という病に苦しみながら、生きることことへの問いを詩にしてきました。その最初の詩集「みちのく鉄砲店」は中原中也賞を受賞して、読者に衝撃を与えました。これを書いている私もその一人でした。そしてただでさえ人に言えないような苦しみを背負った詩人の町に津波は容赦なく襲いかかったのです。須藤さんは幸運にもその日、仙台にいましたし、自宅も高台にあったため、本人と家族は無事でしたが、多くの親しい人々が生命を奪われました。電気もとおらない生活を送りながら、須藤さんが書き始めた詩は最初の詩集以上にするどい感動を読むものに与えずにおかないはずです。「あなたが最期の最期まで生きようと/むきだしで立ち向かったから、/こんな世でも胸をはっていえる/人を苦しみから救いたいと。」苦しみとはなにか、そしてそれへの救いはどこにあるのかと私たちはいつも問います。それにたいして、少なくとも言葉は、時にとてつもない救いの力をもっているのだとこの詩集は教えてくれるように思うのです。(H)
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309020778
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2011.11.24
読書は好きですか?読書案内
中高生のみなさん、読書をしていますか?
今は朝読とかあるから、いっときよりも読書が身近なものかもしれませんね。
うんと前のことですが、私が10代の頃の読書は、今思い返しても、本当に楽しいものでした。
なんといっても今のように(仕事柄でしょうけど)、「評判がいいから」とか、「この著者の本は読んでおいたほうがいい」とか、「すごく売れているようだ」といった邪念がまったくなかったのですから。
心の赴くままに、その本に価値があるかどうかなど関係なく読みたい本を手にとり、時代も国境もやすやすと越えて、読んでいる間じゅうその本の中に没頭していたのでした。
私の場合、数学や物理の授業時間がほぼ読書時間になっていて、先生に見つかって厭味を言わることもしばしば。でも、そんなことはへっちゃらでした。
今、果たしてあの頃と較べて、どれだけ読書を楽しんでいるか自分に問いかけて、同じだけ楽しいと答えるだけの自信がありません。
仕事のために読んでおかねばならないという本があるし、数冊並行して読んでいることも多くて、すばらしい作品に出会っても、「すごい!」と思うのは読んだ直後からせいぜい数日位であって、その後何ヶ月も“うっとり”を引きずることなく次の本にいってしまうからです。
だからこそ、何の混じりけのない読書を10代のみなさんには満喫していただきたいと思うのです。
そういえば、中学時代に読んでよく理解できずに終わった本が、後になって再読して驚くほど面白く、印象が全く違く感じられるものがある一方、大人になってから出会って、「ああ、10代に読んでおきたかったなあ」と思う本があります。
たとえば、『悪童日記』(アゴタ・クリストフ)と、『アルジャーノンに花束を』(ダニエル・キイス)。
どちらも大人が読んでももちろん衝撃を受ける作品ですが、本当に全身で読むことができる2作。
10代で出会っていたらよりいい、お薦めの2冊です。
(編集部R・T)
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