2011.07.11
「放射能汚染の現実を超えて」読書案内
京都大学原子炉実験所助教の小出裕章先生という原子力の専門の先生を知っている人はいますか?
小出先生は、原子力の研究者として京大で働きながら反原発を40年にわたって訴え続けている方で、最近は新聞・雑誌、テレビなどでもときどきコメントが出たりするので、すでにみなさんの中にも知っている人がいるかもしれませね。
このシリーズではないけれど、弊社から5月に『放射能汚染の現実を超えて』という本を刊行しました。
じつは『放射能汚染の現実を超えて』は、19年前に小出先生が書かれた本を復刊したものです。
チェルノブイリ大事故の後、放射能が世界中に散らばって日本にも影響があった実態を、原発の恐ろしさ、原発を取り巻く仕組みの不公平さなどと一緒に綴っている本ですが、当時は残念ながらあまり売れなかったと聞きます。
チェルノブイリも遠いですし、原発が危険だということも対岸の火事だったのでしょう。
ところが3月11日以降、日本中の人たちが原発や放射能に無関心ではいられなくなりました。
福島第一原発がいつになったら収束するか、政府も東電も信用できないということで、この『放射能汚染の現実を超えて』がいま広く読まれています。
日々ますますチェルノブイリ事故に様相が似てきていているのも、この本が読まれる一因かもしれません。
チェルノブイリ後、少しでも日本が真摯に事故を受け止めていたなら、今回のようなことにならずに済んだのに、と思わずにいられません。
小出先生ご自身も、「売れるならその当時に売れてほしかった……」とおっしゃっています。当然ですよね。
『放射能汚染の現実を超えて』は一見難しそうですが、結構平易に書かれていますので、「10代の子どもに読ませました」「原発のことがよく分かった」という読者からの声が多く届いています。
よかったら10代のみなさんもぜひ手にとってみてください。
そして9月にはいよいよ、この「14歳の世渡り術」シリーズでも原発の本が出ます。
より分かりやすく、より身近な問題として一から知ることができますので、ご期待ください。
(編集部 R)
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