2007.11.09
【お悩み相談室】駆け込み乗車はおやめください生きる
東京都心部では電車は数分ごとに発車しています。でも毎日、駆け込み乗車をする人を見かけます。あるお笑い芸人さんも、「駆け込み乗車しようとして、失敗する人」という物真似を得意にしていますが、それは見ている人が「分かる分かる!」と笑ってしまうくらいよくある光景だということです。本日は、そんなありふれた駆け込み乗車を不思議に思う中学生からの質問です。
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【質問】
なぜ電車にのる時、大人は駆け込み乗車をするんですか? 今朝もおじさんがドアにはさまっちゃって、みな、その人のことをうざそうに見てました。
(H 13歳 板橋区)
【回答】
乗ろうとしたら、あと1歩というところでドアがしまって、自分だけのけものにされたように思ったこと、ありませんか。なんだか世界が自分に意地悪しているように感じたことありませんか。それで無理とわかっても駆け込んじゃうじゃないでしょうか。
でも無理矢理飛び乗っても、Hさんのいうようにみんなの白い目をあびて、やっぱり世界が意地悪しているように思うことになります。なんだかこの残酷な世界を象徴しているようですね。
ですから駅員さんや車掌さんが何度いっても駆け込みはなくなりそうにありません。
世間から本当の意地悪がなくならないかぎり。
(ハルマサ編集長)
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この答えを書きながら。なぜかカフカの「掟の門前」(光文社古典新訳文庫『変身、掟の前で』収録)という短編を思い出しました。ある男が門を通ろうとして断られつづけ、何年もの間、待ち続けたまま、死んでしまいます。死に際に門番がいいます。この門はおまえのためにあったのだ。男が死んだあと、門は閉じます。あまりに謎めいているため、この作品はさまざまに解釈されてきましたが、どこか電車のドアに似ていませんか。
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