2007.10.11
【新コーナー】今週の一冊、始まります読書案内
これまで「お悩み相談室」でも本の紹介をしてきましたが、相談にちなんでの本しかあつかえませんでした。もっと悩める皆さんに開いていただきたい本を、この欄をもうけることで、紹介していきます。
まず出たばかりの本から。
中島義道さんの『「死」を哲学する』(岩波書店)。
世代を問わず、悩みのさなかにいる人は中島さんの本を開くと、心臓がふるえるような感動をおぼえるでしょう。特にいじめやコンプレックスに直面する若い方には『カイン』(新潮文庫)をおすすめします。永遠の問題である「死」に著者がはじめて挑んだ本書はいきなり、「すべての人は死刑囚であるという喩えはどこまでも真実だ」と断言します。すべての人は死に、地球は滅び、「あなたや私の人生はもちろん、日本という国の存在も、私がその近くで生まれた関門海峡も、サザエさんの漫画も……何一つとして憶えている者はいない」。
暗いけど、何かわくわくしてきませんか。この本は中島さんの本の中では難しい方にはいります。でもじっくり考えてもわからないということはありません。読み終えたら、「死」について、そして考えるということについて、自分が変わっていることに気づくでしょう。
(ハルマサ編集長)
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