2007.09.11
自分探しの旅生きる
「自分さがし」という言葉がはやったのはいつごろだったでしょう? 果たして何をすれば自分が見つかるのか。それも明確には分からないながら、いつの間にかこの言葉はすっかり定着してしまいました。それだけ、みんな「本当の自分を知らない」と、切実に思っているのかもしれません。さて、今日はハルマサ編集長が「自分さがし」の構造を解き明かしてくれます。
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【質問】
兄が「自分さがしの旅に出たい」とか言ってます。でも兄はそこにいるのに、何言ってるんでしょうか。それとも私もそんな気持ちになるときがくるんでしょうか。
(さいたま市 O)
【回答】
自分をさがしたがる人は自分が好きです。ですから、もう自分は見つかっているんです。それは「自分が好きな自分」です。では何をさがしに行くんでしょうか。「自分が好きな自分」が好きな自分です。そのあとには、『「自分が好きな自分」が好きな自分』が好きな自分をさがすでしょう。こんなふうにしてお兄さんの「自分」は肥大していきます。心のメタボは体のメタボよりたいへんです。こんなこと、お兄さんに言ってはいけませんよ。自分さがし中の人は、マジメで夢を見ているのですから、本気で怒ります。で、夢というのはタチが悪いというのは前に書きましたね。
(ハルマサ編集長)
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「自分さがし」がはやる前には、「自我なんて幻だ」というのがかっこよかったとされていました。これは間違った心のダイエットです。
変なダイエットやメタボにはまる前に、そして「自分さがし」の旅に出る前にパスカルの『パンセ』など読んで、人間のはかなさに思いをよせてみてはいかがでしょう。
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