2013.01.25
最近考えていること・・・
西島です。
年明けから、じっと机にかじりつき原稿に向かう時間が長いのですが、最近考えるのは「なぜ僕はアナログで原稿を描くのが好きなのか?」とういことです。スキャナもペンタブも持ってないので、紙とペンで作画するしか方法がないわけですが、不思議と環境を変えようという気もないのです。
マンガ原稿の価値については、大谷能生さんとの共著『魔法なんて信じない。でも君は信じる。』で考えつくしたつもりですが、僕が最近考えているのは先のことです。
マンガ原稿とは印刷され複製されるためのものですが、そこに張り付いたホワイトのぷっくりした盛り上がりやベタ塗りのムラは印刷された時に掻き消えてしまう要素です。DTPによりもはや生原稿は作業行程が一つ増えてしまう余計なもの。印刷で掻き消えてしまう「何か」はどこへ消えてくのか?
複製されるために原稿があるなら、複製を拒む原稿というのはありうるのでしょうか? スキャナー台に乗らず、棘が生えてて人を傷つける。薄く軽い原稿用紙の反対に、重く大きく動かせない用紙はあるのか? 印刷複製できないから、そばに来てそれをじっと眺めるしかなく、それを所有できるのはただ一人だけ。そんな原稿ありうるのかな? と。
そんなことをとりとめなく考えたりしています。
・・・・・。
・・・・・。
・・・・・。
とりとめなさすぎですね。さあ、ペン入れしなきゃ!
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