津原泰水 連載小説「夢分けの船」
写真:横山孝一 モデル:絵理子
この部屋から、僕の夢の第一歩は始まった…
『ブラバン』の著者が贈る、切なくも美しい青春小説
この部屋、でるらしいよ——四国から東京へ。映画音楽の勉強のため、音楽専門学校に通うことになった修文(よしふみ)は、引っ越し先の部屋にまつわるある噂を聞く。久世花音(くぜかのん)……かつて修文と同じく「音楽」という「夢」を追い続け、ある日、自ら命を絶った三代前の住人。“かのん”が影を落とす部屋から始まる、切なくも美しい青春小説!
2009年04月23日 更新
津原泰水(つはらやすみ)
1964年広島市に生まれる。青山学院大学卒業。“津原やすみ”名義での活動を経て、97年“津原泰水”名義で大作『妖都』を発表。幻想(ホラー)作家として本格的に始動を始める。以後、『蘆屋家の崩壊』『少年トレチア』『ペニス』など美しくも幻想的な世界を描き人気をはくす。2006年に刊行された著者初の青春小説ともいうべき『ブラバン』は、ベストセラーに。近著として『ルピナス探偵団の憂愁』。
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