2009.05.15
第17回配本
この「世界文学全集」には映画化された作品も数多く含まれています。最新刊の『マイトレイ/軽蔑』に収録されている「軽蔑」もそのひとつ。ジャン=リュック・ゴダール監督により1963年に映画化。B.B.ことブリジット・バルドーが印象的です。
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第26回配本 Ⅲ- 02
ルポルタージュ文学の傑作
待望の本邦初訳
ルポルタージュ文学の第一人者が、40年におよぶ取材をもとにアフリカ諸国の断片を鋭く切り取り、個人的な体験と庶民の視線から二十世紀後半のアフリカの本質をえぐりだす。
第27回配本 Ⅲ- 01
チェコ文豪の代表作
小さな国の小さな給仕人ヤンが仕事のモットーとしているのは、「何も見ないし、何も聞かないこと」そして「すべてを見て、すべてを聞くこと」。その一番の手本は、英国王に給仕したという給仕長だった──ナチスによるチェコ併合、第二次世界大戦、そして共産主義体制という二十世紀チェコの激動の時代を背景に、ユーモアと愛情にあふれた主人公の波瀾の人生を描く。チェコの文豪フラバルの代表作。映画化。
2010年10月15日発売予定
定価2,310円(税込)
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この「世界文学全集」には映画化された作品も数多く含まれています。最新刊の『マイトレイ/軽蔑』に収録されている「軽蔑」もそのひとつ。ジャン=リュック・ゴダール監督により1963年に映画化。B.B.ことブリジット・バルドーが印象的です。
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人が一人では生きていけないように、文学は一冊では成立しない。
一冊の本の背後にはたくさんの本がある。本を読むというのは、実はそれまでに読んだ本を思い出す行為だ。新鮮でいて懐かしい。
そのために、「文学全集」と呼ばれる教養のシステムがかつてあった。それをもう一度作ろうとぼくは考えた。
三か月で消えるベストセラーではなく、心の中に十年二十年残る読書体験。
その一方で、それは明日につながる世界文学の見本市、作家を目指す若い人々のための支援キットでなければならない。敢えて古典を外し、もっぱら二十世紀後半から名作を選んだのはそのためだ。
世界はこんなに広いし、人間の思いはこんなに遠くまで飛翔する。
それを体験してほしい。
ケルアック「路上」の新訳から始まる、と聞いただけで、この全集自体の持つ旅感に胸が踊る。リストを見て、おお、おお、と、九回も声をあげた。これらの名作たちが、かつて、かの「海外小説選」を刊行した河出書房新社と、池澤夏樹という、風変わりな天然石のような文学者によって、一冊ずつ丁寧に編まれ、新しく書物として本屋さんにならぶ、と思うとただもう嬉しい。「新鮮な」文学全集というものを、ひさしく見たことがなかったからだ。
誰もが一応文句のない作品を並べた無難な全集ではなく、一個人の愛情と情熱と偏見とに貫かれた、編者の顔が見える世界文学全集。そりゃあ、ろくでもない一個人の愛情や偏見では困るが、池澤夏樹のそれなら歓迎である。20世紀後半の作品を中心にしたセレクションは、これまでに出されたどの世界文学全集とも違っていて、新しい。もちろん新しさ自体はかならずしも価値ではないが、この新しさは確実に価値である。