夏の終わりに…
9月に入り、夕暮れどきより虫の音なども致しまして
風が涼しく感じられるようにもなりました。
先日、アゲハチョウが家の玄関の入り口にとまっていました。
ペタっと地面に羽を広げたまま、動きません。
そっと手のひらにのせてみると、パタパタと羽ばたかせるのですが、
どうやら飛べないようです。
誰かに踏まれてしまってもなんなので、そのまま連れて帰り、
ベランダのパッションフルーツの葉にとまらせました。
ときどきのぞいてみても、おなじ格好のままです。
翌朝になってもそのままなので、薄い砂糖水をつくって飲ませてみました。
(実際、飲んだのかどうかはよくわかりませんでしたが)
そのあと出掛ける用事があり、一日外出していましたが、
その間も蝶のことが気になって半分気もそぞろです。
夜遅くにようやく自宅に戻って、ベランダに直行すると、
そこには、もういませんでした。
夏の終わりの、可愛らしいお客さんでした。
アゲハチョウがひらひらと舞うのをみかけるにつけ、
あのときの蝶かな…などと思っています。
大人の塗り絵シリーズで、花の絵などに
ときどきひょっこりと蝶が姿を表わしています。
中でも、POSTCARD BOOKの「花と小さな生きものたち」編には、
季節の花々にそれぞれ違う蝶がとまっている絵が多く収録してあり、
軽やかな蝶の動きが感じられる一冊です。
蝶を描くときは、細かい模様を丁寧に描いてください。
色鉛筆の場合、こまめに芯をとがらせて少しずつ塗り進めていくと
きれいに仕上がりますよ。